なおしっこのパズドラ思案

パズドラの重課金者が、パズドラのプレイで感じたことを綴っています。

「運命の三針」は駄作 !?

「威信」という言葉がある。

2018年3月13日。「極限の闘技場」に新ダンジョンが設けられるという告知を見たとき、私は勝手ながら、「威信」という言葉を想起した。「極限の闘技場」は、上級者でもさまざまな工夫で楽しめる良質なダンジョンであると私は思っている。日々の戯れとして気軽に遊べるし、新モンスターが実装されたときのベンチマーキングとしても利用できる。パズドラの「顔」といっても過言ではあるまい。

そんな「闘技場」に、新たに「運命の三針」というダンジョンが実装されるというのである。既存のダンジョンに飽きているプレイヤーには朗報だ。新たな風を吹き込むために、運営はきっと威信を賭けた良質なダンジョン構成にしてくるであろう、と私は期待したのである。

私は、前回の投稿で述べたとおり、初見挑戦とその後の数回の挑戦までは純粋に楽しめた。

しかしながら、その後は、妙な気分になってきた。ダンジョン構成から感じられる思想が、「双極の女神」とは大きく異なっており、違和感を禁じ得なかったのである。もちろん、「双極の女神」と類似しすぎていては、わざわざ「運命の三針」という名称で実装した趣旨が見えなくなるので、相違があるのは当然なのであるが、相違させる方向性が、何だかしっくりこないのである。

「え? 責任者はこんなダンジョン構成でOKを出したの?」と言いたくなるほど、造りが雑に感じられるのである。

いくつか例を挙げよう。

(1)出現モンスターが二択の階層が多い
ダンジョンに何度も潜入しているうちに、各階層で出現するモンスターの種類が少ないことに気付いた。大抵の階層において、出現モンスターが二択なのである。
「双極の女神」では、たいてい三択~五択であったが、これが二択ともなると、状況が一変する。三択~五択であると、対策しがたいモンスターは“捨てる”(出現したら諦める覚悟)ことができるが、二択ではそうはいかない。

(2)同じ階層に出現するモンスターに統一性がない
「双極の女神」では、和神階、西洋神階、ゼウス階、ドラゴン階など、統一性があり、自分がどの階層まで来ているのか認識しやすかったが、「運命の三針」にはそれがない。同じ階層に出現するモンスターの取り合わせが意味不明。同種のモンスターが別の階層に出現することもある。

(3)階層間の連係プレイで狙い撃ちする
 ケプリの覚醒無効 → ドットリットのバインド
 フォークロアまたは覚醒サクヤの覚醒無効 → ツバキのバインドまたはカムイのスキル封印
こういう組み合わせは、明らかに嫌がらせである。しかもフォークロアは極めて柔らかく、覚醒無効状態でもあっさり倒せてしまう。こうしたものは、一度きりダンジョンにてプレイヤーを嵌めるには面白いが、常設ダンジョンには似つかわしくない構成だ。

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※前層のケプリから受けた覚醒無効状態が残っていると、こうなる

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※前層のフォークロアから受けた覚醒無効状態が残っていると、こうなる(ドラゴンバインド)

(4)バインドターンが長すぎる
バインドは10ターンが標準。これは酷い。

(5)レーダー龍喚士の実装が早い
事前の予想として、「レーダー龍喚士がでるかもなぁ…」とは思っていたが、本当に出現するとは。私は今後「運命の三針2」、「運命の三針3」と実装していくことを予想し、その中でいずれは出現するだろうと思っていたからである。いきなりレーダー龍喚士を入れてくるとは、どういう思惑なのだろう? これの影響でダンジョンに潜入することをためらうプレイヤーもいることを想像する。

(6)山本プロデューサーの発言に逆行している !?
出現するモンスターのうち、小太郎とルシャナは、チーム編成に大きな影響を与える。小太郎は出現と同時に覚醒無効と同時にリーダーとフレンドをバインドし、これらが解けるターンで即死大ダメージ攻撃をしてくる。ルシャナは初ターンで覚醒無効と同時に悪魔タイプモンスターを10ターンバインドしてくる。

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※覚醒無効+LFバインド → その後、大ダメージ。これは酷い

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※覚醒無効+悪魔バインド。これは酷い

この攻撃を受けたとき、私は「運命の三針」が実装される5日前の出来事を思い出した。それは、パズドラの山本プロデューサーが開発の悩みをツイッターで吐露していたことである。引用すると以下のとおりである。

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※山本Pのツイート

小太郎やルシャナの攻撃は、「特定のキャラが居ないとクリア出来ないみたいな考え方が主流にな」ることを助長しているように感じられる。覚醒無効とバインドを同時に解除できるモンスターは限られているし、覚醒無効から悪魔タイプモンスターが10ターンバインドを受けるということは悪魔タイプモンスターの使用(特にリーダーとして)を制限しているということである。小太郎とルシャナがチーム編成の幅を狭めていることは間違いない。なにしろ、小太郎とルシャナは、いずれも50%の確率で出現するのである。なお、小太郎戦ではバインド解除だけでもよいと思うかもしれないが、小太郎はHPが高いので、覚醒スキルが無効の状態で突破するのは容易ではない。

また、レーダー龍喚士の配置もそうだ。こんな強力なモンスターを入れてくるとは、通常の発想だと無効貫通なり、ラファエルのようなダメージ無効スキルなり、専用の対策が必要である。これまたチーム編成の幅を狭めていく。

 

上記(1)~(6)に列挙したことのほか、人によっては更なる違和感を感じることであろう。「双極の女神」の先入観が「運命の三針」の公平な評価の邪魔をしていることは否定しないが、それでも「運命の三針」には根本的な何かが欠落しているように感じられてならない。プレイヤーを困らせるために、ここにこのモンスターでも置いておこうか、という思考が見え透いていて、ダンジョン構成が安直で幼稚化しているかのようだ。乱雑で節操がない。

一個人のプレイヤーの願いとしては、「極限の闘技場」は、高潔さを感じられるダンジョンにしてほしいものだ。欲をいえば、階層を通じてストーリーがないはずのところにストーリーを感じられるような造りにしてほしいものだ。そんな思いが募る。

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以上、長々と悪口のようなことを書いてしまったが、今後月日が経過するとともに、慣れてしまって何も感じなくなるのかもしれない。出現モンスターを単体で見る限りは、現在の標準火力に見合っているし、アシストを含め、各種のギミック対応ための編成を考える楽しさがある。ダメージ吸収モンスターにしても、対応が十分に可能なケプリとサダルメリクしかいないようだし、良心的だ。従来の「闘技場」の姿から連想するものとズレているからという個人的な感想で運営を責めても仕方がない。(^_^;)